子犬の正しい食事回数は?生後1ヶ月から月齢別まとめ!
子犬を育てていく上で、食事について分からないことや不安はたくさんあると思います。
食事は健康にも関わりますし、もし間違えていたらどうしようと心配してしまいますよね。
そういった悩みのひとつとして、子犬の食事回数について困った経験はないでしょうか?
- 子犬の食事回数はいったい何回が正しいの?
- 生後何ヶ月で回数を減らさないといけないの?
- いつのタイミングで回数を変えればいいの?
インターネットでも調べてみると、犬の食事回数について悩んでいる方はたくさんいました。
今回の記事では子犬の食事回数をメインテーマに、切り替えるタイミングや注意点、回数の理由などを分かりやすくまとめてみました。
【参考文献】
・ イヌ・ネコ 家庭動物の医学大百科 改訂版(2012 パイインターナショナル / 東京農工大学 名誉教授・公益財団法人 動物臨床医学研究所 理事・公益社団法人 日本獣医師会 会長(著),山根 義久(監修))
・ 愛犬を長生きさせる食事(2015 小学館 / 林 文明(著))
・ 犬との暮らし大事典(2017 ベネッセコーポレーション)
成長期なんだから食べたいだけ食べさせちゃだめなの?食事回数を分ける理由
子犬の成長期は成犬の2倍ほどのエネルギーが必要です。
子犬自身も食欲旺盛な時期ですので、餌を与える分だけたくさん食べる傾向にあります。
成長期だから回数まで気をつけなくても、食べたいだけ食べさせればいいんじゃないの?と考える方もいると思います。
しかし、食事回数によって子犬から成犬までの健康や体質に影響するのです。
子犬の成長に合わせて食事回数を分けておくべき理由を、簡単にまとめてみました。
- 子犬の食事回数を調節することで、消化負担を減らせる
- 成長に合わせて回数を変えることで、食べ過ぎなどの肥満を回避できる
- 食事回数を分けることで、食事量(カロリー)を調整できる
- 成長してからの食事量の調整は、犬のストレスになる
あまり食事回数まで意識されていない飼い主の方もいるかもしれませんが、回数によっては肥満の原因にもつながりますので、安易にすることはできません。
成長後の健康も考えてあげるのであれば、子犬から適切な食事環境を整えてあげることが大切です。
生後1ヶ月の子犬からまとめ!月齢ごとの食事回数の目安
食事回数の目安は、子犬の月齢によって簡単に判断できます。
月齢ごとの回数を参考にして少しずつ変えていけば、健康上としても問題ありません。
成長に合わせて食事回数は減らしていきますが、1回あたりの食事量は必ず増やしてあげてくださいね。
【月齢ごとの1日の食事回数】
- 生後1ヶ月〜3ヶ月(離乳時期)
-
離乳食を始めだした子犬は、まだ消化器官や免疫が未熟なため、少量ずつ与えることが適切です。
離乳時期は食事回数を4〜5回に増やしておくことで、子犬の消化負担を減らしてあげます。母乳も一緒に飲んでいる場合は、フードを与えすぎないようにしましょう。
母乳以外の食事を与えすぎるとカロリー過多になり、肥満になってしまう恐れがあります。
- 生後3ヶ月〜6ヶ月(子犬期前半)
-
生後3ヶ月をすぎた子犬は離乳も終わっている時期ですので、消化器官も少しずつ発達してきています。
そのため食事回数は3〜4回と少し減らし、1回あたりの食事量を増やしてあげましょう。ご褒美や間食にオヤツを食べさせることもあるかと思いますが、与えすぎには注意。
オヤツ量は1日の食事量(カロリー)の2割までに抑えておくことが望ましいです。
- 生後6ヶ月〜10ヶ月(子犬期後半)
-
生後6ヶ月をすぎた子犬は成長期としては後半になります。
消化器官もだいぶ発達してきていますので、食事回数は2〜3回まで減らしていきます。まだ成長期ですので、回数を減らしたら1回あたりの食事量はきちんと増やしてあげましょう。
- 生後10ヶ月〜12ヶ月(成犬期)
-
生後10ヶ月をすぎると、ほとんどの犬は成犬期といえます。
食事回数が成長期のように多いままですと、食べ過ぎて肥満になってしまう恐れがありますので、食事の回数は1日あたり2回に減らしておくことが理想です。高齢犬になるまでは、この回数のままで健康を維持することができます。
子犬に食事を与える時間帯は?
子犬に食事を与える時間は、朝食・昼食・夕食を主軸に人間の生活時間と合わせてあげてください。
食事を与えるタイミングとしては、人間がご飯を食べ始めてから、犬にも与えるという順番をできるだけ意識すること。
理由は、犬の祖先であるオオカミの習性から、位の高い者から食事をするという原則に合わせています。
犬と飼い主との上下関係を保つためにも、食事を与えるタイミングを意識すると、犬のしつけ上としても良い傾向になりますのでおすすめです。
回数ごとに与える食事量(カロリー)も注意
子犬の食事で注意すべき点としては、回数よりも食事量(カロリー)を考えることが大切です。
食事回数を守っていたとしても、1日の食事量が間違っていると肥満になってしまいます。
特に子犬の成長期は食欲がとにかく旺盛ですので、あればあるだけ食べてしまう恐れがあります。
食事量を与えすぎてしまった犬は、食事量の修正がなかなか難しく、急に減らすと足りないと吠えて要求したり、暴れて要求したりという性格になってしまいます。
回数も大切ですが、食事量もきちんと適切になるように注意しておきましょう。
- ドッグフード袋に書かれている給与量を目安に
-
「適切な量がよく分からない」「難しい計算しないといけないの?」と思うかもしれませんが、ドッグフードの袋にはカロリーと給与量がきちんと書かれています。
基本的にはフードで指定されている量を目安に与えれば、問題ありません。例として、カナガンドッグフードに記載されている給与量を挙げておきます。
詳しいカロリー計算を自分で確認しておきたい場合は、次項で計算方法を解説していきます。
【カナガンドッグフードの1日の給与量(g)】(公式サイトより)
体重(kg) / 月齢 | 2-3ヶ月 | 4-5ヶ月 | 6-7ヶ月 | 8-9ヶ月 | 10-11ヶ月 | 12-13ヶ月 | 14-15ヶ月 | 16-17ヶ月 |
トイ(1~5kg) | 65 | 85 | 95 | 85 | 65 | |||
小型(5~10kg) | 145 | 165 | 180 | 165 | 155 | 145 | ||
中型(10~25kg) | 215 | 235 | 255 | 255 | 235 | 225 | 215 | |
大型(25~45kg) | 385 | 405 | 425 | 440 | 425 | 405 | 395 | 385 |
子犬にもおすすめドッグフードです
- 最高品質カナガンドッグフード
カナガンドッグフードは厳選された食材のみを使った最高品質のドッグフードです。主原料は鶏肉。全年齢・全犬種に対応しているため、栄養バランスの優れたおすすめのドッグフードです。
3,960円 (税抜)詳しくはこちら
カナガンドッグフードの特徴
新鮮なチキンや動物性タンパク質を60%使用、穀物不使用(グレインフリー)、人工添加物不使用、食物繊維を含み消化のよいサツマイモを使用、ビタミンとミネラルを豊富に含んだ野菜・ハーブを使用しているなど、高品質で安全なドッグフード。
カナガンのすべての原材料は、人間も食べられる食材を厳選して使用されています。高タンパク・高脂質・低炭水化物で、犬の健康を第一に考えた理想的な栄養バランスなので、もっとも安全なドッグフードとしておすすめできます。
内容量 | 2kg |
---|---|
価格 | 3,960円 |
対応品種・年齢 | 全犬種・全年齢対応 |
主原料 | チキン |
穀物 | 不使用 |
添加物 | 不使用 |
粒の大きさ | 小粒(7mm) |
カロリー | (100gあたり)約361.25kcal |
賞味期限 | 常温未開封で製造日より18ヶ月 |
原産国 | イギリス |
販売元 | 株式会社レティシアン |
1日あたりのコスト(5kgの成犬の場合) | 約194円 |
割引 | 定期購入割引 まとめ買い割引 |
- 犬が1日に必要なカロリーの計算方法
-
犬の必要なカロリーは、「安静時のエネルギー要求量(RER)」と「1日あたりのエネルギー要求量(DER)」を計算することで分かります。
この 「1日あたりのエネルギー要求量(DER)」が、犬にとって1日あたりに必要なカロリーの目安となります。言葉だけみると難しく思うかもしれませんが、計算はすぐに出せてかなり簡単です。
必要カロリーの詳しい計算式は下記になります。RER = 体重 × 30 + 70(kcal/日)
DER = RER × 係数(kcal/日)【タイプ別の係数表】
子犬(生後4ヶ月未満) 3.0 授乳中 4.0〜8.0 子犬(生後4〜9ヶ月) 2.5 避妊・去勢なし 1.8 子犬(生後10〜12ヶ月) 2.0 避妊・去勢済 1.6 妊娠中(1〜4週) 2.0 高齢 1.4 妊娠中(5〜6週) 2.5 肥満傾向 1.4 妊娠中(7〜8週) 3.0 計算式だけでは分かりにくいかもしれませんので、例として「生後3ヶ月の子犬(3kg)」に必要カロリーとドッグフードの量まで計算してみました。
【例】生後3ヶ月の子犬(3kg)の場合(ミニチュアダックスフンド:成犬時5kg〜9kg)
RER = 3(kg) × 30 + 70 = 160(kcal/日)
DER = 160(kcal/日) × 3.0 = 480(kcal/日)
この子犬に必要なカロリーは1日あたり「480kcal」カナガンドッグフード(100gあたり361.25kcal)の給与量
480(kcal) ÷ 3.6125(kcal/g) = 133g
必要なカロリーを摂取するには「1日に133g」与えればOK給与量はミニチュアダックスフンド(小型犬)で計算した場合の目安となります。
超小型犬、小型犬、中型犬、大型犬などの犬種や体質によって必要なカロリーは違いますので、カロリーが気になった方は、おうちの愛犬に合わせて計算してみてください。
健康のためにも!子犬の成長に合わせてベストな食事回数にしましょう!
食事回数は月齢に合わせて変えてあげるだけですので、そんなに難しいことはなかったですね。
ただ、回数を変えることだけではなく、食事量(カロリー)も大切だと分かりました。
子犬の食事問題は回数だけではないですが、この記事からひとつでも悩みが解決してもらえたら幸いです。
いつまでも健康的にすくすくと育ってもらうためにも、まずは成長に合わせたベストな食事回数・食事量にしてあげましょう。