【衝撃事実】犬の「目やに」は病気の疑いが濃厚!原因と対処方法まとめ

飼い主さん飼い主さん

うちの子は拭いても目やにがたくさん出てくる…。床にこすりつけたり、足で引っ掻いたりするから心配…。もしかして何かの病気?

犬は目やにがたくさん出やすく、少ない場合は老廃物を体外に排出するための正常な反応なので問題ありません。
ただし、「大量に出る・ドロドロ・黄色か緑色している」といった異常な目やにが見られたら、目の病気である可能性が高いです。
目やにの異常(病気)をそのまま放置すると、場合によっては視力低下や失明してしまうことも。。
そんな目の病気をいち早く気づいてもらうために、目やにの正常・異常の見分け方や原因、普段のケアまでまとめてみました。
また、目やにと一緒になりがちの涙やけの対処法もお伝えします。

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異常な目やには病気のサインでもあります。
放っておくと重症化することもあるので、目やにと軽く見ずに正しく対処してあげてください。

正常な目やには「少量」

正常な目やには少量

目やにとは結膜から出る粘液(ムチン)と、代謝によって剥がれ落ちた細胞や老廃物、ホコリ、ゴミなどが混ざってできたものです。

昼間はまばたきで涙と流れ出るので目やには溜まりにくいですが、睡眠中はそうした作用がありません。
そのため、起きてくるときに目やにとして付いてるんです。

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私たちが朝起きるときと一緒ですね。目やに自体は生理現象ですのでご心配なく!

目やには混ざったものによって透明、白、黒、茶、灰色と変色します。
こうした色や粘り気があまりない、少量の目やには正常なものなので問題ありません。
ちなみに外で遊んだりさせると目に刺激が増えるので、いつもより目やにの量が増えることがあります。
ただ、目やには溜まりすぎると皮膚の炎症や感染のもとになるので、気づいたら綺麗に拭き取ってあげてくださいね。

異常な目やには「大量」(黄色・緑色は要注意)

異常な目やには大量(黄色・緑色は要注意)

逆に異常な目やにというのは、いつもより大量に出ることでよくみられます。
粘り気がありドロっとベタベタした目やにの場合は、目の炎症や感染症によるものです。

  • ● 目やにが大量に出る
  • ● 粘り気のあるドロドロ、ベタベタ
  • ● 黄色や緑色をしている
  • ● 周りの毛や皮膚にこべりつく
  • ● 眼球にべったりついてる

特に分かりやすい目やにの変色に注意。
緑色の場合は死滅した菌が混じっている状態、黄色はウイルスや菌の感染で膿がでてる状態です。
こうした目やには目の感染症による疑いがあるので、早急に病院で見てもらってください。

また、赤色の目やにの場合は出血している可能性があるので、より注意が必要です。

目の病気による症状は様々で、目やにの異常だけではなく目の充血や腫れ、涙の増加、かゆみなどもみられます。
愛犬の様子がおかしく感じたら、何にしても病院で診てもらうことが第一ですね。

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異常な目やにが見られたら、自己判断の対処はしないで病院へ。

目やにの原因は目の病気

目やにの原因は目の病気

異常がみられる目やにの原因のほとんどが目の病気によるものです。
数日間続けて大量の目やにが出たときは、まず病気を疑ってください。

目やにの異常となる主な目の病気をまとめてみました。

結膜炎 白目を覆っている結膜に細菌の感染、異物による刺激などで炎症を起こしている疾患。
涙の減少やアレルギーが原因で発症することも。
黄色や黄緑色の目やにが発生しやすい。
角膜炎 黒目を覆っている角膜に傷がつき、炎症を起こしている疾患。
まつげによって傷つけたり、シャンプーが目に入ったり、犬同士のケンカなどが主な原因。
かゆみを伴うので、こすって悪化する可能性がある。
角膜潰瘍 角膜に深い傷ができ、細菌が侵入して炎症を起こしてしている疾患。
角膜炎が悪化した状態。
緑内障 眼の中の圧力(眼圧)が何かしらの原因で高くなる疾患。
眼圧上昇が長く続くと失明の可能性も。
粘着のある黄色の目やにが発生しやすい。
白内障 眼の中のレンズにあたる水晶体が混濁する疾患。
進行すると緑内障や網膜剥離などを引き起こし、失明することも。
ドライアイ
(乾性角結膜炎)
涙の量が少なくなることや涙の質が悪くなり不安定になることで、眼が乾いてしまう疾患。
乾いた目やにが出やすい。
チェリーアイ
(瞬膜腺脱出)
涙をつくる瞬膜腺(しゅんまくせん)が切れて、外へ飛び出てしまう症状。
結膜炎を起こしたり目の充血や痛みを伴う。
ぶどう膜炎 目が充血して痛み・目やにが大量に出る疾患。
感染症や他の目の病気が進行した合併症として起きます。
流涙症(涙やけ) 涙が大量に溢れ出ることで、周りの毛の変色や皮膚炎を引き起こす症状。
目やにが溜まりやすく、他の目の病気と併発することが多い。
まつげの異常 まつげが逆さに生えていたり、異常な生えかたのせいで目に刺激を与えて角膜炎を引き起こす。
まつげを抜き取ることで解消するが、また生えてくる可能性がある。
眼瞼内反症・外反症 まぶたが内側に入ってしまったり、外側に反ってしまう症状。
目に刺激を与えるので角膜炎・結膜炎を引き起こす原因に。
先天的な例が多く、手術が必要の場合もある。
鼻炎 目の病気ではないが、鼻の粘膜が炎症して目やに、くしゃみ、鼻水などの症状がでる。
効果的な治療方法は目薬(点眼剤)

目の症状にもよりますが、基本的には目薬(点眼剤)による内科治療が効果的です。
目やに自体は症状のひとつなので、目の疾患を治療することで目やには自然と治ります。
市販の犬用目薬や人間用の目薬を使ってもいいという情報がちらほらありますが、必ず獣医師さんに処方された目薬を使ってください。
素人判断で使うと余計に悪化する可能性があります。
こちらの記事は涙やけ向けではありますが、目薬の正しいさし方を解説していますので参考までにどうぞ。

目やにの原因が涙やけ(流涙症)の場合は生活習慣で治る

他の目の病気はなく、涙やけ(流涙症)が目やにの原因でしたら自宅のケアで治すことができます。
涙やけの主な原因は体内に溜まった老廃物。
老廃物を溜めなくするために効果的なのは、愛犬の生活習慣を見直すことです。
生活環境や運動不足、粗悪な食生活で老廃物は溜まりやすくなっているんです。

  • 【原因1】食生活
    食事の質や消化不良、水分不足によって体内の老廃物が蓄積されて、鼻涙管(涙が通る管)をつまらせてしまっている。
  • 【原因2】運動不足
    肥満やストレスによって細胞や血管が委縮してしまい、身体にさまざまな悪影響を及ぼしている。
  • 【原因3】清潔感
    埃、ハウスダスト、花粉などから目に刺激を受けて、涙が異常に分泌されている。
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涙やけについて詳しくはこちらの記事にまとめてありますので、参考に読んでみてください。

目やにの確認ポイント【病気のサイン】

目やにの確認ポイント【病気のサイン】

異常な目やにかどうか確認すべきポイントをまとめてみます。
ひとつでも思い当たる点がありましたら、何かしらの目の病気の可能性が考えられます。
異常なのかよく分からない場合は、他にも様々な症状がありますので獣医師さんへ相談してくださいね。

  • 目やにの色が黄色・緑色じゃないか
  • 目やにの量が多くないか
  • 目やにで周りの毛が変色・固まっていないか
  • 目の下が腫れていないか
  • 目が充血・白濁していないか
  • 目をこすっていないか
  • まばたきが多くないか
  • まぶしそうにしていないか

病気予防のために目やにの自宅ケア

病気予防のために目やには拭き取る【自宅ケア】

少量の目やに自体は正常ですが、放置すると炎症・感染症を発症する恐れがあります。
病気の予防として、常に目の周りはこまめに清潔にしてあげることが大切です。

目やにを拭き取るときは、ガーゼかコットンで優しくサッと拭いてあげてください。
固まった目やには、水などで一旦ふやかしてから拭くと取れやすいです。

なかなか取れないからといって、ゴシゴシと拭くと皮膚炎の原因になりますのでダメです。

異常な目やにが出ている場合は、自宅ケアではなく病院で診断してもらってくださいね。

目やにケアの注意点

目やにケアの注意点をまとめてみました。
痛い思いや嫌な思いを愛犬にさせてしまうと、ケアする度に警戒して嫌がっちゃいます。
ポイントは常に優しくササッとです!

  • 声をかけたり撫でたりして優しく拭く
  • ゴシゴシ拭かない(皮膚炎の原因に)
  • 目やにを無理やり引っ張らない(小さな毛も巻き込むから痛い)
  • 独断で薬を使って洗浄しない(悪化する可能性も)
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目の周りを清潔に保つことで病気の予防につながります。
目やにに気づいたら綺麗に拭き取ってあげましょう。

【まとめ】異常な目やにが出たら病気の可能性が高い

【まとめ】異常な目やにが出たら病気の可能性が高い

目やには日常的なものなので、軽く見がちですが病気のサインとして見ることができます。
特に犬は年齢を重ねていくと目の異常は出やすくなります。
目の病気は進行が早いので、すぐに気づけるように毎日確認してあげてくださいね。
清潔感も大切ですが、食生活による生活習慣も大切ですよ!

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