猫にタンパク質は超重要!必要な摂取量とキャットフードの選び方
猫にとってタンパク質は身体を作り、体調も整える最も重要な栄養素です。
猫は本来は肉食動物なので、人間や犬よりもお肉やお魚のタンパク質をたくさん撮らないといけません。
とはいえ、一般の飼い主さんにはタンパク質のことなんて詳しくは知らないですよね。
- 「1日あたりのタンパク質の必要な量は?」
- 「不足するとどんな影響があるの?」
- 「逆に摂りすぎるとダメ?」
- 「キャットフード選び方に関係ある?」
今回の記事ではこのような疑問に答えるため、「猫にとって重要なタンパク質」について詳しく解説していきたいと思います。
- どうぶつ同盟
-
タンパク質は猫の健康に関わる大切な栄養素です。
キャットフード選びの参考にもなりますので、ぜひお役に立ててもらえたら幸いです。
猫にとってタンパク質は必須!
タンパク質は主に肉や魚、大豆、卵、乳製品などに含まれている栄養素です。
私たち人間や犬にも大事な栄養素で、筋肉や皮膚などの健康維持には欠かせません。
特に”完全”肉食動物の猫にとっては必須の栄養素で、肉や魚(動物性)を食べないと生きていけないのです。
- タンパク質から身体を作っている
-
猫は身体の成長やエネルギー源として、毎日タンパク質を消費しています。
そのため、すぐに不足しやすく常に十分な量のタンパク質を摂取しないといけません。
特に成長期の子猫や成猫にはたくさんのタンパク質が必要なんです。
タンパク質から得られる健康効果を簡単にまとめてみました。
- 筋肉、皮膚、被毛、血管、臓器の構成成分・健康維持
- 毛並み・毛艶の健康維持
- 新陳代謝の向上
- 疲労回復
- 成長ホルモンの分泌
- タンパク質の必須アミノ酸
-
タンパク質には「必須アミノ酸」が含まれています。
必須アミノ酸は体内で作ることができないため、必ず食べ物から摂取しないといけません。
タンパク質から摂るべき必須アミノ酸の数は動物によって異なり、人間は9種類、犬は10種類、猫は一番多くて11種類もあります。
【猫の必須アミノ酸 11種類】
ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、アルギニン、タウリン
- どうぶつ同盟
-
どの必須アミノ酸も猫の健康には欠かせないので、タンパク質が不足してはいけないのですね。
猫に必要なタンパク質の量
猫にとってタンパク質が重要な栄養素だということは分かりましたね。
では、必要なタンパク質の量はどれくらいなのでしょうか。
- 1日あたりの必要な量とは?
-
猫が1日あたりに必要なタンパク質量は、具体的に以下の量が目安となります。
【1日に必要なタンパク質量(体重1kgあたり)】
猫 2.9〜3.9g 犬 1.3〜2.8g 人間 1g 体重4kgの成猫の場合は、1日に12g〜16gほど必要ということですね。
猫に必要なタンパク質量は人間の3〜4倍とされているので、高タンパクな食事が理想的なんです。
- タンパク質が不足すると?
-
タンパク質が不足していると、成長不良、体重減少、貧血、皮膚・被毛の劣化など様々な症状が現れます。
特に成長期の子猫や妊娠・授乳期の猫がタンパク質を不足してしまうと、重い病気を引き起こす可能性があるので、注意してください。
- 摂りすぎると問題ある?
-
逆にタンパク質を摂りすぎても悪影響になります。
余分なエネルギーは糖や脂肪となって蓄積されるので、肥満や病気の原因となります。
また、過剰な排泄機能が必要になってくるので、腎臓や肝臓にも負担がかかってしまいます。
- どうぶつ同盟
-
どんな重要な栄養素であっても、食べすぎは健康によくないってことですね。
- 腎臓病・シニア猫は注意!
-
猫には高タンパクの食事が必要ですが、腎臓病やシニア猫の場合は摂取量に注意が必要です。
タンパク質を吸収したときに尿素が作られるのですが、その全てを排出しきれずに体内で蓄積されてしまうため、腎臓に負担がかかってしまいます。
猫も高齢になると腎臓が機能低下しているので、腎不全や腎臓病になりやすくタンパク質の制限が必要になってくるのです。
猫の体質によって異なるため、制限量は獣医さんと相談することをおすすめします。
タンパク質から考えるキャットフードの選び方
最後にタンパク質から考えるべきキャットフードの選び方をまとめてみました。
- どうぶつ同盟
-
悩ましいキャットフード選びの参考にしてもらえたら幸いです。
- タンパク質は「植物性」より「動物性」を選ぶ
-
タンパク質には肉・魚の「動物性タンパク質」と穀物の「植物性タンパク質」の2種類あります。
肉食の猫には断然、動物性タンパク質を摂取することが好ましいです。
そもそも猫は穀物(植物性タンパク質)の消化が苦手ですし、何より重要な必死アミノ酸を含んでいません。
なので、肉類・魚類を主原料に使用しているキャットフードを必ず選びましょう。
- 穀物不使用(グレインフリー)を選ぶ
-
市販されている激安キャットフードは「カサ増し」のため、多くの穀物を使用しています。
穀物の成分は、猫にはあまり必要のない炭水化物と植物性タンパク質です。穀物中心ですと低タンパクな食事になってしまうため、猫本来の栄養バランスを崩してしまいます。
また、穀物は消化不良やアレルギーになりやすいのも心配なところ。愛猫の健康を考えるのであれば、高タンパク・低炭水化物の食事が理想的。
そのため、できれば穀物不使用(グレインフリー)のキャットフードを選ぶことがおすすめです。
【まとめ】猫の健康にとってタンパク質が最重要な栄養素!
子猫から成長期の猫には高タンパク・低炭水化物の食事(キャットフード)を食べさせてあげることが理想的です。
どんな栄養素でも言えますが、高齢になったらタンパク質の制限はどうしても必要ですので、年齢や体質に合わせてバランスも大切。
記事内で何度も言いましたが、猫は完全な肉食動物です。
もし穀物中心の食生活でしたら、愛猫の健康のためにも理想的な食事に見直してあげてくださいね。
- どうぶつ同盟
-
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
猫にとってのタンパク質の重要さを理解してもらえば、間違った食生活を改善できますよ!